たくさんの人に伝わるってどのくらい?
多くの人に伝わる文章
思い通りに人を動かす、というと
テクニックが必要なように聞こえますが
実はカンタンです。
私は以前
小学校のパソコンの授業サポートをしていました
30人~40人の子どもたちにまず
何をやるか説明します
その後に子どもたちが実際に自分のパソコンを操作します。

説明がイマイチだとできない子が増えて
一人一人フォローに回る
できた子は待っていないとならない
時間がどんどん過ぎていく・・・
ということが起きました。
逆に90%以上の子どもたちに伝わるように説明ができると
フォローに回るのも待っていてもらうのも短時間で
スムーズに授業が進みました。
状況がいろいろあるので
100%とはなかなかいきませんが
最初の段階でより多くの人に
伝えておくと後がスムーズです
90%以上の人に伝わる文章とは
ラジオ体操の案内がまわってきて
こんなことが書いてありました。
なお、最終日の30日に子どもたちにジュースを配ろうと思いますので
ラジオ体操初日に100円ずつお持ちください。
さてこの文章を読んで
するべきことはなんでしょうか。
今のままでは分からないことはないのですが
二度ほど読まないと何をするのか
確認できません。
最後の日に100円持ってくるのかと
もしかしたら読み違える人がいるかもしれません。
読み間違いが多くなる3つの理由
上の文章が読み間違いそうになる
理由は3つあります。
①1文が長すぎる
②人は最初の文が頭に残りやすい
③日付に関わることが3つある
この3つの点を改善すれば、
主催者の意図が伝わり、
当日のイベントがスムーズに進むと思いませんか
文章を読みやすくメイクアップするには?
ではまず
1文を短くしてみましょう
なお、最終日の30日に子どもたちにジュースを配ろうと思います。
ラジオ体操初日に100円ずつお持ちください。
2文に分けただけで随分読みやすくなりました
次に一番いいたいこと、してもらいたいことを
先にしてみます
ラジオ体操初日に100円ずつお持ちください。
最終日の30日に子どもたちにジュースを配ろうと思います。
100円持ってくることが分かりやすくなりました
しかし、いつ持っていくのかは
書類を二度見してしまいます
日付の整理をしてみましょう
28日に100円ずつお持ちください。
最終日に子どもたちにジュースを配ろうと思います。
いかがでしょうか。
これで90%以上の人が迷わずに
100円ずつ初日に持ってきてくれそうですよね
思い通りに人を動かすって
何も心理学や〇〇術は要りません。
一番やって欲しいことを
端的に伝えるって
こんなカンタンなことでできます
まとめると
① 1文を短くする
② 大事なことを先に伝える
③ 似た言葉を整理する
人が集まる場所では
なるべく大勢がこちらの意図通りに動いてもらうと
イレギュラーの対応も落ち着いてできます。
話し言葉は一度言ったら消えませんが
書き言葉は何回も書き換えることができます。
書く順番を変えるだけで
ふだんの文章がガラっと進化しますので
ぜひやってみてください
終わりに
伝わっているのか伝わるのか
自分では意外と分からないものです。
思い通りに人を動かす文章
プロの眼からのフィードバックを受けると
高い反応をいただけるようになります